ご来光を仰ぐ
台風が上陸し、登山計画もどうなることやら…と心配をしていたが、台風一過の翌々日。当日は、晴天の登山日和。これ以上ないというくらいのお天気に恵まれた。これも日頃の行いの賜物か!?
じつは今回の登山は、今年始めに亡くなった、夫の高校時代の同窓生Aさんの追悼登山なのであった。31年前の10月に、この蓼科山登山をした夫は、そのとき、1歳下の同窓生だったAさんとTさんのふたりに山頂で偶然出会い、写真を撮っていた。
その写真に写っているメンバーのTさんが今回の登山を企画し、亡くなったAさんの奥さまと小学生のお子さんと一緒に、総勢6名のメンバーで山頂を目指したのだった。私は夫の付属でついて行き、心配していた山登りだったが、難なく無事に登頂できて山小屋に着き、ひと安心した。
初めての山小屋宿泊、そして満点の星空を仰いだせいか、その夜は興奮してよく眠れなかった。
翌朝は5時前には起きて山小屋の外へ。2530mの山頂ではガスが出ていて風も強く、無事にご来光が仰げるか心配だったが、やがて太陽が雲海の切れ目から顔を出し、朝陽が差した。初めての山頂でのご来光を仰ぐ体験は、実に感動的であった。これもAさんと、登山に誘ってくださったTさんのおかげ…と感謝。今は亡きAさんのご冥福を祈る。
[写真:RICOH GX200/2009年10月12日撮影]
by osanpocamera | 2009-10-16 20:12 | 自然