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40数年ぶりのサーカス

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先週の金曜日には、横浜みなとみらいで開催中の「木下サーカス」を、小学生の時以来、じつに40数年ぶりに観た。入場券が一世帯に1枚ずつ、横浜市内に勤務する夫の職場で配られた。そんなわけで、わたし独り行ってみることに。

観客の笑いを誘う道化師、猛獣たちの曲芸、空中ブランコにジャグリング、球体の網の中を走るバイク…と、殆ど昔と変わらない演目もあったけれど、「地上15m決死の新空中大車輪」は、見ていて本当にハラハラドキドキで、一歩間違えれば大事故になりかねないショーもあって、よくもまあ、あんなことを簡単そうにやってのけるものだと、スリル満点のショーには驚いた。

大きなライオンたちが7頭、まるで借りて来た猫のように、ちょこんと狭い台の上に乗っておとなしくしている。後ろ足だけで立ち上がり、前脚を上下させ、調教師の指図に従っている姿は、生気を失っているようにも見えた。また、小ぶりの像が1頭、奇麗な衣裳を着たおねえさんたちを乗せて登場したが、後ろ足だけで歩いたりして、これまたビックリ! こんなふうに生きるしかない動物たちには、哀しみを感じずにはいられなかった。

鉄骨にワイヤーが張り巡らされた円形のテントの中で、即席で舞台に網の囲いをセットするスタッフの見事な早業。演じるキャストとスタッフの数は、総勢100人余りという。キャストの中には外国人も多い。全国を転々としながらの興行。鍛えられた肉体を駆使し、危険な技を披露して、喝采を浴びる。一日に何度も繰り返される、その技は鍛錬の賜物だ。

華やかなスポットを浴びる影で、どれだけの汗が流されてきたのか。危険と隣り合わせの演技での笑顔の裏に隠された、舞台裏での練習を想像しただけで頭の下がる思いがする。
この先も、事故が無いことを願うばかりだ。

帰りの道では、沿道に植えられたツツジの花の香りが、季節が動いていることを感じさせた。
この週末からは、もう、ゴールデンウィーク。

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写真:2017年4月21日撮影[横浜市みなとみらい



by osanpocamera | 2017-04-27 04:14 | 展覧会