睡蓮に思う

先週の日曜日は,法事があって新宿にある某お寺へ。
昨年亡くなった,夫の伯母の一周忌であった。
お寺の境内にあった大きな水鉢では,白い睡蓮が咲いていた。
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そういえば,去年もこの花が開いていたっけ…

生前の故人とは,亡くなる数日前に病院のベッドで眠っていた状態でしか会っていないので,元気な頃の伯母さまは知らないのだが,亡くなった後,お葬式での小さな身体が
写真のなかの生前の姿とはあまりにかけ離れていて,ひとが「死ぬ」ということは,そういうことなのかな…と,感覚的に“死”というものを理解した。わたしはまだ,肉親の死にも立ち合ったことは,一度(祖父の死で)しかなかった。

忌まわしい殺人事件や自殺などのニュースが毎日のように報じられる世の中にあって,命を全うできた故人の死は「平和」そのものだ。95年の生涯の幕を閉じた静かな死は,幸いな死に方であるように感じた。

まだ前途洋々の人生を,日曜日の秋葉原で突然,断たれてしまった人たちの不幸を思う。そして,その家族の嘆きを。

世の中の「死」すべてが,この花のように静かで平和なものであることを願う。
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花の中心部は,まるで千手観音の手のよう…
[camera:Canon PowerShot SX100 IS]
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by osanpocamera | 2008-06-24 12:51 | 花・木 | Comments(4)

Commented by 北割 at 2008-06-24 16:52 x
>世の中の「死」すべてが,この花のように静かで平和なものであることを願う
全くその通りです、あまりにも理不尽な「死」が多すぎます、交通事故を思うと何時、被害者・加害者となるかもしれません安全を心掛けなければいけませんね。
Commented by osanpocamera at 2008-06-24 20:32
北割さん,コメントありがとうございます。
毎日,クルマに接していると交通安全を願わずにいられないでしょう。事故死…というのも悲惨な死でしょうね。自動車の後部座席もシートベルトが義務化されて,少しでもそういった死が減ることを祈りたいですね。
Commented by amitake at 2008-06-24 21:37 x
オーロラさんらしい優しい良い話しだなと読ませていただきました。

私の郷里の富山では、天寿を全うした方のお悔やみに、
「○○さんが仕舞って行かれて寂しくなりましたね」などといいます。
「しまって=仕舞って」の言葉にお年寄りに対する尊敬と優しさを感じます。
父を亡くしたとき、知人に「仕舞って・・・」といわれ、改めて人の優しさを感じました。

最近の殺伐としたニュースを聞くたびに、命の尊さを痛感します。
Commented by osanpocamera at 2008-06-25 14:28
>優しい良い話しだなと…

amitakeさん,どうもありがとうございます。
「仕舞って」という表現,いいですね。
人生を仕舞う(お終いにする)ということですね。
十分に生きて,自分の人生に満足して…
そうしてから,死は迎えたいものですね。
親からせっかくもらった命,大切にして生きたいですね。