まさか!のカボチャ、大収穫
思えばこの一坪菜園、栄養たっぷりの土なのだ。野菜屑はもちろん、牛糞、油かす、くん炭、前の家(借家時代の)の庭の掃き溜め…などなど、いろんな肥やしがタップリ混ぜ込んである。
ここの地盤は堅い岩盤で、掘ると岩や石がゴロゴロ出て来て、とてもそのままでは何かを植えることはできない。堅い土にスコップを入れ、石を取り除き、まるで肩のコリをもみほぐすようにして柔らかい土にした。そこへ栄養を与えた“自前”の土なのだ。ホームセンターなどに売っている野菜や花用の土などはいっさい加えていない。野菜作りというのは、つくづく「土作り」に他ならないということを実感。
ところで、このカボチャは、もともと種から自分で植えたものではなかった。ひょうたんから駒…というようなもの。
種は、おそらく前の家での掃き溜めに交じっていたと思われる。…というのも、昨年実家からもらって来たカボチャのうちの一つを、食べる時期を逸してしまい腐らせてしまったことがあって、庭の隅に放っておいたのだ。
引っ越しの時に、前の家の庭で、むしった草などを溜めておいた掃き溜めを片付けようとしたら、ミミズちゃんがいっぱい出て来たので「これは肥やしになる!」と確信。そして、それを新居の庭に埋めたのでした。影も形もなくなり、すっかり土に還った腐ったカボチャ…
おそらく、そのホカしておいたカボチャが、今回収穫したこのカボチャたちの「親」だろうと思われます。決して種を蒔いたわけではなかったけれど、いくつも芽が出て、やがて大きくなった三つの芽から成長したつるについたカボチャたちでありました。
実家の母には申し訳ないが、しかし、ひとつのカボチャが一年で5倍になって返ったことになる。まるで利息がついたみたいだ。
……って、行き当たりバッタリの野菜作りだけど、「アノかぼちゃ、アノ時、ゴミに出さなくてよかったァ…」と、ささやかな大収穫に喜ぶ夏の日でありました。
めでたし、めでたし…
[写真1・2・4/camera:RICOH GX200]
[写真3/camera:Canon PowerShot SX 100 IS]
by osanpocamera | 2008-08-13 16:20