ボロ布のように…
よその住宅街を走っていたら、スゴい犬をみつけた。
ひなたぼっこをしているその犬は、何がスゴいって…、まるでボロ雑巾のように体毛が汚れていて、何犬なのか判別できないほど。飼い主に、きっと長い間、手入れをされていないのだろう。目を開けるまで、シベリアンハスキーだとは全く判らなかった。
もうきっと、かなりの老齢犬なのだろう。のんびりと横になっていて、吠える気力もないようだった。開けた目は穏やかだったが、シルバーっぽい瞳をしていて、一目でハスキー犬だと判った(ブルーじゃないけど。歳をとると、そうなるのかな?)。
「シベリアンハスキー」といえば、かつては人気の犬だった。もともとは犬ぞりなどを引かせる極地の犬。北海道辺りならまだしも、そんなに寒くない地域で飼われるのは犬にとっては不本意なことだろう。
最近は、ほとんどこのハスキー犬を見かけることはなかったが、こんなかたちでお目にかかるとは……。哀れな犬の姿に、安易なペットブームの結末を見る思いがした。
by osanpocamera | 2005-11-07 18:32 | いぬ