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満開の桜

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東京の桜は今、満開だとテレビが伝えていた。高尾駅前に行ってみると、ここの桜も、いきなり満開であった。(単に出かけたのが久しぶりだったので、つぼみの頃を見ていなかっただけのことだが)ソメイヨシノの花は、ほんのりピンク色で京王線のガード下は華やいで見えたけれど、この春は、いつもの春とは別の感慨がある。

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震災で、故郷の知り合いや家族をなくした、という人も多いだろう。春の桜は、そういった悲しみも和らげてくれるような優しさを持っている。被災地では、まだ少し先か…
[写真:iPhone4/2011年4月7日撮影]

# by osanpocamera | 2011-04-08 02:56 | 花・木

祈り

長い、長い、14日間だったと思う。
安否不明の石巻市の両親を、ずっと探していた仙台の知人のことだ。

地震発生から4日後に母親がみつかり、無事を確認。しかし、車で出かけていた父親とは連絡がとれず、その後も、安否不明のままだった。そして、14日目の昨日、遺体安置所で、弟さんが父親を発見したという。

Googleの消息情報サイト、Person Finder のページに、地震3日後から状況が書きこまれ、刻々と安否を気遣う親族と思われる方からの書き込みが続いていた。中には、地球の裏側で祈るような気持ちでいる、同じ苗字の方もいた。思い出を語る書き込みもあり、読んでいて、思わず目頭が熱くなることもあった。

また、捜索していた父親の名前には同姓同名の方が何人もいて、別人だった…ということも。警察にも捜索願が出され、奔走する、親族や知人の方々の姿が垣間見えた。

そんな中、昨日、ページをスクロールして行くと、

『今日、息子さんが現地でご遺体を確認したそうです。お悔やみ申し上げます。 』

その一行で、お父さまが亡くなられたことを知った。

 ー どうか、生きていて! ー

わたしたちも遠くから、そう祈っていたが、その願いはかなわなかった。変わり果てたふるさとの風景のなかで、交錯する気持ちと戦いながら、父親の姿を探し続けたであろう彼女とその親族を想う。

『本日遺体安置所で弟が発見しました。比較的状態はきれいだったとのことでした。色々とご尽力いただき本当に有難うございました。』と彼女の連れ合いからメールが届いた。

きっと、この週末は親族が集まり、葬儀をとり行うことになるのだろうが、この震災のなかである。それとて、大変なことだろうと想像する。

地震と津波によって突然、奪われた命。自然災害とはいえ、あまりにも唐突に絶たれてしまった人生。同じような方たちが、今回だけで千・万単位でいることに、この震災の凄まじさが現れている。

無念な死を遂げた人びとのご冥福を祈りたい。そして、未だ、1万人以上に上る安否不明の方々が、一日でも早く発見されることを、そして、元の風景を失ったまちの復興を祈る。

# by osanpocamera | 2011-03-25 10:29

東京でもまた地震!

ガタガタ、ガタガタ、壁が揺れ、引き戸が音を立てた。夜10時31分。

震源地:静岡県東部。
震度6強:富士宮市
震度5強:富士五湖地方

八王子市は震度3だった。その後、もう3〜4度揺れている。
今度は富士山周辺だ。山梨/静岡ではかなり揺れた。

# by osanpocamera | 2011-03-15 22:42

安否確認

被災地に、身近な人がいるという方も多いと思う。わが家でも友人知人が何人かいて、地震報道後、ずっと気がかりだった。そんな中、昨日は心配していた知人から夫に連絡が届いた。

=気仙沼出身のK君からのメール=

ご心配お掛けしましてすみません。
私の家族は皆無事で、元気にしておりました。
私も一昨日実家に向かいまして、昨日無事家族と会うことができ、
まずは一安心したところです。
街は完全に失われていましたが、命が無事であったことが何よりだと感じています。


気仙沼は火災の様子がテレビで流れていたので、K君の実家のことを私たちも心配だった。あの火災の映像を見るのは、本当に胸が痛かった。

でも、家族の皆さんが無事だったというのは、本当によかった。

『街は完全に失われていましたが…』

どんなにか、悲しかったでしょう。ふるさとの変わり果てた景色に、胸が張り裂ける思いだったでしょう。でも

『命が無事であったことが何よりだと感じています。』

家族の無事を確認できて再会出来たことは唯一の救いです。代え難い命。街は再生できても、失われた命は、二度と戻すことはできないのだから。

全国にも、私たちと同じように、家族の、友人、知人の安否を気遣う人々がいるだろう。皆の気持ちが、天に通じることを祈りたい。

# by osanpocamera | 2011-03-15 10:47

生きていた猫のノンちゃん

地震、そして津波の被害にあった自宅に一時帰宅した人をリポートしていた、今日のテレビ朝日の放送で、被害に遭った家の中に入り、変わり果てた家の様子の画面を映し出したその後、「飼い猫が心配」という、その家の人が、

「ノンちゃん〜」

と呼んだら、2階に避難していたと思われる、首輪をした白トラぶちの「ノンちゃん」が階段を降りて来て、こっちを向いて、

「ニャー…、ニャー…」

と鳴いた。まるで、

「怖かったよう〜」

と飼い主に訴えているような声だった。よかった! 飼い猫のノンちゃんは無事だった。

映像はここまでだったが、このあと飼い主の方は、きっとノンちゃんを抱きしめたことだろう。この映像は、悲惨な災害の映像が続く放送の中で、唯一、救われた思いのする、ホッとする映像だった。

# by osanpocamera | 2011-03-14 12:47